Sleep apnea syndrome
Sleep apnea syndrome
Sleep apnea syndrome
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中にたびたび呼吸が止まってしまい、そのたびに呼吸を再開させようと脳が起きてしまう結果、十分な睡眠がとれず様々な症状があらわれます。
【夜間の症状】
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【日中の症状】
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【最も多い閉塞性睡眠時無呼吸の場合】
「肥満」「首が太く短い」「あごが小さい」方などは、空気の通り道である気道が狭くなってしまい、特に仰向けで寝たり飲酒、睡眠薬の影響で、さらに気道がふさがったり狭くなったりしてしまい空気が通れず無呼吸状態となります。
睡眠時無呼吸症候群の方は、十分な睡眠をとれないことから日中の眠気より集中力が低下し、交通事故の発生率が高いといわれています。
さらに、睡眠中に呼吸がたびたび止まってしまうため、自律神経のバランスが崩れ血圧や血糖値などが上がりやすくなり血管や心臓にも負担がかかり様々な病気を引き起こしてしまう(合併症)と考えられています。
【睡眠時無呼吸症候群と合併しやすい病気】
など
【睡眠時無呼吸症候群の検査】
睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は、自宅で簡単に行える夜中の呼吸状態を調べる検査があります(簡易検査)。
結果によっては、脳波や心電図を計測しながらより詳しく睡眠の状態をみる精密検査が必要な場合もあります。
【睡眠時無呼吸症候群の診断】
7時間の睡眠中30回以上の無呼吸または、1時間あたり5回以上の無呼吸がある場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
さらに重症度の判定として無呼吸低呼吸指数(AHI)という指標が用いられます。
■無呼吸低呼吸指数(AHI)
5回以上15回未満 | 軽症 |
15回以上30回未満 | 中等症 |
30回以上 | 重症 |
睡眠時無呼吸症候群の治療は、減量や生活指導に加えCPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)、患者さんの状態によっては歯科装具(マウスピース)や外科的治療なども考慮されます。
一般的には、中等度以上の睡眠時無呼吸症候群の患者さんに対しては、鼻に装着したマスクに空気を送り込むことによって一定の圧力を気道にかけるCPAP療法が選択されます。